伝統的な和室

  日本は他国の文化を取り入れ、それをアレンジして取り込むという柔軟性があります。
いまや、西洋文化があふれ、生活のスタイルの西洋化が定着していますが、新築や建替えられる家の大半に和室が作られています。
和室の役割は落ち着きとやすらぎ。座敷は古来より日本人の生活文化の基盤を作りました。
「床の間」は、その座敷の最も大切な一室になります。
伝統的な「真(しん)」の和室
  伝統的な「真(しん)」の和室
  人が集い、育ち、憩う場所
  伝統的な和室では、お正月やお盆などの家庭内の行事や、訪問のもてなしもしっかりできて、上座、下座など、日常生活から礼儀作法も自然と学ぶことができます。そして、家族が共に心地良く過せるあたたかい憩いの場ともなります。昔から培われてきた和の趣と、時が磨いた建築技術は、日本人の生活や心を落ち着かせ、和ませてくれます。



  和室の格式
  和室は、「真(しん)・行(ぎょう)・草(そう)」の3つの格式に分けられます。この3つは、「床の間」のかたちや使用する床柱や形式により分けられます。生活のスタイルや部屋の用途にあわせて、ご自身の家にもっともふさわしい和室を選びましょう。

  「草(そう)」の和室 「行(ぎょう)」の和室
  「草(そう)」の和室 「行(ぎょう)」の和室

  真(しん) 最も伝統的な和室「真(しん)」
伝統的な書院造りの流れを汲んだ最も格式ある和室。床柱は自然の状態でなく削木を使います。
行(ぎょう) 「真(しん)」と「草(そう)」をつなぐもの
「真」の和室を日常生活に合うように動的に崩します。書院造りを簡略化して「真」より自由度が高く床柱に絞木などを使います。

  草(そう) 形式より優美さをとる遊びの「草(そう)」
茶室に代表されるように、優美な風雅さに重きをおき、格式にとらわれない「真」と対象的なかたち。自然木を使用します。



  人が集い、育ち、憩う場所
 

茶室とは、「茶事」をするために建てられた部屋、建物のことで、その室に付属する建築もふくめてそう呼ぶこともあります。
茶事とは、お茶の席の主催者(亭主)がお茶をとおして客をもてなすことをいいます。
亭主は、客をもてなすために、お茶はもとより、全てのものに心をくだき、おもてなしをします。客は、そのひとつひとつを汲み取り、その心をおろそかにしないように誠意をもってお茶をいただきます。茶道とは、礼儀作法を身につける道でもありますが、人と人の心を労わる精神修行的な面もあります。

 

その茶事を行うのが、茶室です。茶室は、「草」の和室の代表ともいえます。茶室は四畳半を標準とし、それより狭いものは小間(こま)、広いものは広間・数寄屋(すきや)・囲(かこい)に分けられます。

茶室とは茶道の心に則り、限られたスペースをいかに美的に、また機能的にしつらえるかを第一に考えられた空間です。まさに、日本建築の粋を集めた心ある建築物といえるでしょう。


   



  憩いの和室

昔ながらの生活様式や季節感を大切にしたい人が望む、親戚などの集まりに相応しい風格を持つ「真」の和室や、広縁から光差す、さわやかで寛げる和室を求める楽しい「行・草」の和室など、現在は住む人の要望にあわせていろいろな和室がつくられています。


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